学力が上がるための枕詞(10月5日木曜日)

ときどき、保護者会や個別面談などで「わかりやすく説明して、わかったと言ってもらうのは簡単なんですけど・・・」と枕詞のように言って、「えっ?」という顔をされることがあります。「なぜ一生懸命頑張っているように見えて成績が上がらないか。」の説明の枕詞なのですが、塾の教師が何を言っているのだろうと心の中で思われているのを痛いほど感じます。しかし、言い訳でも奇をてらっているのでもありません。塾教師を4~5年もやっていれば誰でもわかりやすく説明ができるようになるのです。多少のレベルの差はあったとしても生徒がよくわかったというレベルには達していて当然です。仮に、そうなっていなかったとしたら残念ながらその塾教師は転職を考えた方がいいのです。きっと、塾教師に向いていないのです。
実はその枕詞の後の説明は学力が上がるための直球の経験則を伝えることになります。わかりやすくとことん説明しきってしまっては生徒が考えることを邪魔してしまうことが多いということ。生徒は教師の「ほぼ答えを含んだ説明」を聞いても、自分で考え導き出した答えだと勘違いしてしまうこと。以上を合わせると、「塾でわかりやすく教えてもらったのに学校で得点が取れない。理由がわからない!」という結果が自然と見えてきます。
では、どのような勉強法が学力と結びつくのでしょう。まず、宿題などを自宅で解くとき、答えはキリがいいところまで決して見ない。〇×をつけ終わり間違えた個所を徹底的に人に説明ができるくらい熟読する。それでもわからないことがある場合に塾の先生に自習や、補習の時たずねる。また、たずねて説明を受けるときわからない箇所を具体的にたずね、ヒントを求めすぎないこと。その二つを守れば危機は脱出できます。勉強において完全な受け身は何もしていないのと同じなのです。今日解いた問題が明日出題されたとき、確実に満点が取れるような勉強を心がけてほしいと思います。先生に聞く前に十分考えることを忘れないでください。

本日の授業

□■ 小学5年生四谷
算   数:第5回「総合回(後半)組み分け対策」
宿   題:予習シリーズ残り、演習問題集、スぺプリ(2クラス×4回)
国   語:総合 文法まとめ
宿   題:~P63残り、演習問題集、漢字直し

次回も頑張ろう!