■人間の柔構造(6月19日金曜日)

植物の葉っぱの断面図を図鑑で見てみると、縦にびっしり並んでいる柵状組織と隙間だらけの海綿状組織があるのがわかります。
柵状組織は葉っぱに強度を与えるために存在し、海綿状組織は葉っぱに柔軟性を与えるために存在しています。
例えば柵状組織だけだと、強い風が吹いたとき葉っぱが割れてちぎれてしまうのです。
もう一つ似た例があります。日本の超高層建築のパイオニアの一つ「霞が関ビル」は日本で初めて100mを越えたタワー型のビルです。このビルの建築を可能にした新しい工法が「柔構造」と呼ばれるものです。地震のエネルギーをストレートに受けないように、あえて柔構造にしてエネルギーを分散させるのです。
自然や建築から学べるのは、物事にはそのままストレートに受け止めてしまうと、そのパワーで砕かれてしまうことがあるということです。
それは私たちの人生においても言えることではないでしょうか。
他人の誹謗中傷だったり、身近な人の死だったり、人生の岐路で失敗をしてしまったり、経験したことのないようなショックに出会ったとき、そのまま真正面で受け止めてしまうと、人間が壊れてしまうことがあるのです。
パワーにパワーで挑んでいると、だんだんエスカレートして、絶対値の大きい戦いになってしまいそのうち自分を破壊してしまいます。私たちも葉っぱのようにしなやかに生きてもいいのではないでしょうか。人間は弱いものだと、認めてしまってはどうでしょう。そして、弱いからこそ、迫りくる危険から身を守るすべを知っているのです。耐えられない危険の大津波が水平線の向こうに見えたなら、さっさと丘の上に避難しましょう。自分には持てない重さの荷物は、持つのを拒絶しましょう。人には限界があるのです。ぎりぎりまで頑張って、もう限界だと思ったら「すたこらさっさ」と逃げていいのです。自分を壊してまで頑張ることはけっしていいことではないのです。皆さんは幸せになるために生まれてきたのですから。

今日の授業と宿題は、

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小4四谷SCBAクラス
国語:第16回「話ことばのひみつ」
宿題:第16回 漢字、予習シリーズ、演習問題集

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小6四谷SCBAクラス
算数:「立体図形(2)」
宿題:予習シリーズ残り、実力完成、SP、(SSP)
国語:「第15回発展」
宿題:予習シリーズ、実力完成、漢字直し×10回
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明日も頑張りましょう!