要領の良し悪し。(10月19日木曜日)

要領の良い人と悪い人がいます。
良し悪しで語るのだから、要領の良い人が望ましいと多くの人が考えているのです。
社会人で要領が悪いと、本人ばかりでなく周りに迷惑をかけることにもなってしまいます。
仕事をするときは他人との関わりで一つの目的に向かっていくので、一つの歯車だけが回転が遅かったり、ガタついていたりすると、全体のレベルも効率も悪くなってしまいますから、しかたありません。
修行中とはいえ、子どもでも要領の良い悪いがあります。個別面談などで「うちの子は要領が悪くて、宿題に時間がかかりすぎて困っています。」というご相談をよく受けます。
しかし、子ども時代は要領だけで語るのは危険だなと思っています。宿題をこなすのに時間がかかっている場合、怠けているので期限までに終わらすことができない場合と、一生懸命最初から最後まで自力で解こうとして、ただ実力が伴わないために無駄な時間を使ってしまう場合があります。そして、怠けている生徒が、周りから攻められて行きつく先が、期限ぎりぎりに答えを丸写しして宿題を完成させることで解決する技を手に入れ、要領が良くなったといっていいのでしょうか。当然、最悪の解決です。一生懸命しているのに時間がかかっている場合には、周りが遅さだけを責めないで、真摯な態度を認めながら、どうすれば時間までに終わらせることができるかを教えてあげれば、時間はかかりますが徐々に要領が良くなっていくのです。そして、このようにして手に入れた要領の良さは、生きていくうえでの大きな力となります。
子どもの要領の良し悪しは本質をちゃんと見てあげましょう。質の良い要領の悪さというのが子供にはあるのです。
最後に、要領の良い生徒と悪い生徒を一緒の部屋で勉強させると、要領の悪い生徒はお話ししながら勉強することはできませんが、要領の良い生徒は話しながらでも勉強ができてしまうのです。私たちも自習に来ている生徒にそのようなペアーがあった場合はかなり神経を使います。

本日の授業

□■ 小学5年生四谷
算   数:第7回「速さと比(2)」
宿   題:予習シリーズ残り、演習問題集、スぺプリ(2クラス)
国   語:助動詞②
宿   題:演習問題集、漢字直し

次回も頑張ろう!